2012年5月6日、狼の遊戯が始まる。
『流星ラジヲ -for any listener-』から二年――
藍川サイによる新たな「事件」が遂に幕を開ける。
十二人の男女、十二枚の魔法のカード。
現実と非現実の交錯する、壮麗なる洋館を舞台に、
命を賭したゲームの始まりを告げる十二時の鐘が鳴る。
2012年5月6日(日)開催『第十四回文学フリマ』にて、
『颿狼 1 ~Connect the cage~』頒布予定。
そこに、現実はない。
大量殺人の罪を着せられて刑務所に収監されていた兄は、とある館で経験した凄惨で残酷な殺人ゲームの概要を語り出す。
館ではあらゆる常識を蔑ろにして、威風堂々と魔法が蔓延っていた。不可能犯罪の連続に、ゲームの参加者は次々と死に絶える。それが本当に魔法だと言うのなら、現実離れも甚だしい。
片桐志乃は過去を見つめる。現実と魔法が錯綜する世界で、真実を知るために。
名探偵はお引取りを―――
この館では、あなたもひとりの被害者でございます。